データーシート

1.6BM8 の実測データ  AWAとスベトラーナ ( 2009.09 )

 

1.6BM8 の実測データ  AWAとスベトラーナ

今までの 実測データを整理しましょう。

差動アンプを製作するときに、数種類の6BM8をテストしました。 そのデータが逸しないうちにここに、集めておきます。

今回の AWAとスベトラーナは いずれも、現行品ではありません、ビンテージと呼ばれる、昔の良き時代に作られたストック品です。 まだ真空管が現役の時代に、当たり前の資材、製法で作られました。 新規に製作されることは無く、使いつぶしてしまえば、それでもう無し という物です。 これを 現在の製法、よしんば 製造装置が残っていても、同じ規格の材料というのは、無理な相談です。 したがって、現在生産されている物とは「別物」と考えてさしつかえありません。

ところが

幸いなことにスベトラーナはソビエトでの冷戦時代に戦略用のストックが作られたようで、現在は生産されていませんが、その「埋蔵された遺産」が自由経済になった後、たまに市場に出てきます。 必ずしも綺麗な状態ではありませんが、その素朴、剛健さはロシアのおもむきを残しています。

実際に物を見ますと、球の外形が大きい、ヒーター電流もフィリップス=0.78Aに対し0.82Aとワングレード大きいし、足が国産球は素材むき出しですが、しっかりメッキをかけてあります(無いのもある)。
6F3Pが正式名称です。 規格表は、このページの背景に貼り付けましたので興味のある方はご覧ください。

(.../sv04_2.gif)

 

「軍用品」というと なんかとてつもないグレードのように感じます。 実際 国産球では「通信用」「測定用」とかありましたし、半導体では「防衛庁仕様」「電電公社」、海外では「MILスペック」もありました。
内容は 使用温度範囲が広く、特性値の規定範囲が狭くなってます(値が絞られています)。 実際に作られたロットをふるいにかけて選別します。 手間がかかるし、相手は役所なので言い値で売られていました。
最後には「市販用」の性能・品質が上がり、製造のばらつきも無くなり、特別品の意味が無くなりました。

 

スベも軍用品があり[大]みたいなシンボルが印刷されています。 これはすごいのかというと、実際測ってみると、そうでもありませんでした。 すごく特性値はまんべんなく広がっています。 非軍用品との違いは判りません。 

我々は半導体などでは 「ロシア」の後進性を感じますが、それ以前の機械的な物では、ロシアのたくましさに注目すべきでしょう。  私も最近 判ってきたのですが、「 なぜ ノルマンディ以後、西部戦線ではドイツは攻勢に出れず、わざわざやってきたアメリカに押されたのか? それは 東部戦線(ロシア戦線)ですってんてんになるまで勝負して負けたから」 

最近 AWA 6BM8 は見かけなくなってきました、底がついてきたのかもしれません。
今回 AWAをテストしてみてました。 AWAは松下電器のOEM品といわれ、管壁にも日本製と大きく描かれています。
テストしてみますと、たしかに 品質がそろっています。 安心して使える球です。

一方 スベトラーナは70年代の物が主体です。 AWAよりは、特性はばらついていますので、ペアを作るには手間がかかります。 中には 電流が何も流れない物とか、中の電極が接触している物もあります。
しかし、特性値は素晴らしく、データだけ見るとAWAとの区別は付きません、どちらも立派な物です。
それは、これから 皆さんに見ていただければわかりますので、ここまでにしておきましょう。

 

AWA、スベトラーナともTV7D/U 試験管測定器で計られた値のど真ん中のものです、偏差値で云うと50です。

3極管部はそのまま測定し、エクセルでプロットしました。

しかし5極管部は 3極管接続にして(3結にして)使うため、「3結データ」としました。 5極管のデータが必要な方は。フィリップス辺りを探してください。 第2グリッドは100Ωを介してプレートに接続してあります。

では

AWAとスベトラーナの6BM8の実測データ

 

 

 

 

 

エクセルの元データもアップしたいのですが、方法が判らないので、グラフだけの発表です。

これらのデータは、今後 6BM8を使われる方の設計の参考になればと思い、啓示しましたので、遠慮なくお使いください。